プロジェクトには、クライミングを通常の余暇、遊戯、趣味としてでなく、自身に関わる重要な生きがいの一部であるという思いを持たれるお客様が多数存在します。
この休業期間、コロナ渦の不自由な生活に加え、喜びある生きがいのクライミングを我慢し続け、ストレスを抱えている方も少なくないと推察します。
私共もまた、利益の追求とは別の、プロジェクトというクライミングジムの存在意義を強く感じております。
5月4日、政府から緊急事態宣言による自粛要請期間の延長が発表されました。
これを受け、弊社でも開業に向けての様々な検討や議論を重ねました。
日本の感染状況、世界との違い、収束の見通しなど、今私達に与えられている情報を、素人である私達なりに深慮してみました。
唯一見出した答えは、収束への道のりは非常に長く、また収束したとしても感染再燃の不安が常につきまとう世界で、私達は生きていかなければならないということです。
5月をやり過ごせば今まで通りの生活が戻るわけではありません。一旦収束しても再び感染が広まる可能性を否定することはできません。
この不透明な先行きを突きつけられ、本当にただただ与えられた要請に従うだけで時をやり過ごすことが最良の方策なのだろうかという疑問に突き当たりました。
それならば、私達一人一人が学び、最善の努力をし、独自の判断でプロジェクトの運営を実現させようという思いに至りました。
やがて訪れる感染症の完全収束に向け、新しい生活習慣に馴染むためのトレーニング期間として、厳格な条件のもとでの試験期間として、5月22日より再開する決断をしました。
プロジェクトでは再開に向け、準備を開始します。
お客様からのご協力のもと、様々な状況変動に対応し、プロジェクトの活動を少しずつ進めてまいりたい所存です。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
クライミングジムプロジェクト(株)ダイホールド 佐々木千恵